錦城高校では、探究活動を通じて、自分の在り方や生き方を探ってもらえればと、様々な企画をしています。
今年度の秋には、次のような企画が立ち上がりました。
・地域おこしに取り組む猟師さんへの訪問(檜原村の探索)
・小平の保育園でのミニ運動会の実施(園児たちとの交流)
・農業で起業した卒業生への訪問(小田原での収穫)
別々の企画でしたが、偶然にもいずれも、「リアル」に触れることで、それについて自分がどう感じ、どう考えるかが見えてくるような体験でした。その様子をリポートします。
農業体験の参加生徒の声
「みかんが有名な地域は栽培の時に機械を使えたり、日頃から温度調整できたり、と環境に差があると仰ってました。そういう環境の差が、どんどん栽培の差を広めていくよう感じました。実際、高い所はハシゴを使って栽培していく方法だとご高齢の方には負担が大きく、放置されるみかんの木が多いようです。設備の差は、農家さんだけでなく周りがサポートして改善していく必要があるように考えます。
また、はつみさんは会社をひとりで回していて「ひとりの方が自由で楽」と仰っていました。私がはつみさんと同じ立場だったら、一人だと不安になってしまいすぐ人を集めようとすると思います。ですが、はつみさんが仰っていたように、必ずしも人が多ければいいというわけではなく、社員を増やす人数や時期は慎重に考える必要があると知りました。もし将来自分が企業した時には凄く参考になるお話でしたし、書道同好会代表をやらせていただいている現在の私にもすごく刺さるお話でした。
また、農家さんの役に立ちたい、という思いをずっと忘れることなくここまで続けてきたはつみさんを、本当に尊敬します。私は、飽き性だったり根性がなかったりするので、はつみさんのように決意が揺らぐことなく頑張り続けるのが苦手です。一人でもずっと活動を続けてきたからここまで成功することが出来たはつみさんをみて、今後自分が頑張ると決めたことは諦めることなくひたすら行動して努力していきたいと思いました。」
きっかけは一人ひとり異なると思いますが、探究活動が、自分を探ることにつながったらと思います。
お世話になった皆様、ありがとうございました。