アメリカホームステイ14日目。
2週間過ごしたヘスペリアから、いよいよ離れる日が来ました。
この日は日の出を待つことなく、生徒はラーニングセンターに朝6時に集合。
ロサンゼルス空港までは距離もある為、朝早くの集合となりました。
今日までお世話になったホームステイファミリーとは、ここでお別れです。
握手やハグで最後の挨拶をします。
その後、一同は空港目指して出発します。
朝も早かったため、多くの生徒はこのバスの中で一休み。
空港に到着後、荷物のチェックイン。
ちょっと荷物が重くなりすぎてしまった生徒もいましたが、上手く荷物を分けてやりくりできました。
ここで、この旅を裏で支えて下さった現地コーディネーターのミシェル・ジェフェリー夫妻、リズ先生とお別れです。
現地でのプログラムでは勿論、休日には様々な交流の場を設けていただきありがとうございました。
その後は日本へのおよそ10時間のフライト。
5日の午前に出発し、時差の壁を越えて到着は6日の夕方となりました。
行きもそうでしたが、慣れない長旅で「腰が痛い」という声が多く聞こえました。
荷物のチェックアウトも終え、いよいよ解散の時です。
2週間同行していただいた添乗員の塚本さんともお別れの時が来ました。
思えばこの2週間、何かがあった時にはいつも塚本さんに迅速で適切な対応をしていただきました。
このホームステイプログラムが無事終わったのは、塚本さんの御協力無しにはあり得ないことだったと感じています。
この場を借りて、塚本さんに御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
この2週間の間には、多くの素晴らしい出会いがありました。
添乗員の塚本さん、現地コーディネーターのミシェル&リザ先生、ホームステイファミリー、UCLAで出会ったマコトさん…、挙げればキリがありません。
また、生徒たちはヘスペリアで、日本人大学生の伊吹さんという方にもお会いしました。
伊吹さんは高校生の頃ホームステイプログラムでお世話になった御宅に挨拶に来ている方でした。
当たり前のことですが、ホームステイが終わった後も人生は続きます。
生きている限り、一度生まれた縁は終わりません。
今回生まれた繋がりを、是非とも今後も大切にしていってほしいと思います。
アメリカという国は「人種のサラダボウル」と呼ばれるだけあり、様々なバックボーンを持った人が集っています。
我々が滞在したヘスペリアでもそれは変わりありません。
そこには、多くの在り方を認め、理解する人々が住んでいました。
私たちは「こうであるべきだ」という先入観に囚われてしまうことが少なくありません。
そんな時には自分と異なるもの、多くの人や文化と出会い、それを一度受け入れてみることが実は非常に重要なことなのだと思います。
生徒たちは、そういった環境に身を置くことで少しずつ変わることができました。
彼らと話していても「アメリカに行くまで思っていたイメージが実は偏見に過ぎなかった」という話は多く聞こえてきました。
また、日本に戻った後の課題も見つかった様です。
初日に比べて、最終日には大分話せる様になってはいるのですが、多くの生徒が共通して「読む・聞く・書くは対応できても、話すことに苦労した」という感想を持ったようでした。
出国前に比して、そういった課題や新しいものの見方、捉え方を多くの生徒が得られた今回のホームステイプログラム、ここまでは取り合えず上手くいっているのではないでしょうか。
ただ、最終的に「成功」と言えるのは、まだまだきっとこの後のことだと思います。
後年振り返った時、このアメリカホームステイプログラムが何かしらの好いきっかけとなったという生徒が一人でも増えることを祈って、今回は筆を置きたいと思います。